学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §10 上腕骨骨幹部三角筋付着部より遠位骨折の固定 / QJ29A010
理由で解く 柔道整復師
三角筋付着部より遠位の骨幹部骨折は、近位骨片の外転位に合わせるためミッデルドルフ三角副子を用いる。2が正解。
三角筋付着部より遠位で折れると、近位骨片は三角筋・烏口腕筋に引かれて外上方(外転位)へ、遠位骨片は上腕二頭筋・上腕三頭筋の作用で上方(短縮方向)へ引かれる。烏口腕筋の停止は上腕骨骨幹部内側面の中央部(ほぼ三角筋粗面の高さ)なので、この高さより遠位の骨折では近位骨片側に付着し、三角筋とともに近位骨片を外上方へ引く側にまわる点に注意したい。近位が外転しているので、遠位骨片もその向きに合わせて外転位で保持しなければ整復位を保てず、整復保持は難しい部類に入る。この外転位を保つために腋窩に当てるのが、直角三角形をしたミッデルドルフ(Middeldorpf)三角副子である。固定範囲は肩関節から手関節までを含め、上腕骨骨幹部骨折の骨癒合にはおおむね6〜8週を要する。固定中は橈骨神経麻痺(下垂手)の有無を繰り返し確認する。
| 骨折部位 | 近位骨片 | 遠位骨片 | 固定の要点 |
|---|---|---|---|
| 三角筋付着部より近位 | 内方・内転(大胸筋・広背筋・大円筋) | 外上方(三角筋・烏口腕筋) | 内転位で保持 |
| 三角筋付着部より遠位 | 外上方・外転(三角筋・烏口腕筋) | 上方・短縮(上腕二頭筋・上腕三頭筋) | 三角副子で外転位を保持 |
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