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理由で解く 柔道整復師
膝蓋骨内側に限局した圧痛と、屈伸に伴って触れるクリックが決め手です。滑膜ヒダ障害(いわゆるタナ障害)が考えられます。
滑膜ヒダは胎生期に膝関節腔を仕切っていた隔壁が完全に吸収されずに残ったもので、膝蓋上ヒダ、膝蓋内側ヒダ、膝蓋下ヒダなどがあります。障害を起こすのはほとんどが膝蓋内側ヒダで、膝蓋骨の内側縁と大腿骨内側顆のあいだに位置します。膝を屈伸すると、およそ30〜60度あたりでこのヒダが膝蓋骨と大腿骨内側顆に挟み込まれ、乗り越える瞬間にクリックや弾発として触れます。挟み込みが繰り返されるとヒダ自体が肥厚・硬化し、炎症と圧痛を生じます。陸上部のようにランニングや屈伸を反復する競技、あるいは膝前内側の打撲がきっかけになります。対応は、まず一時的に走行距離や屈伸の反復を減らして炎症を鎮め、冷却を行うことです。並行して大腿四頭筋、とくに内側広筋の機能を高め、大腿後面・腸脛靱帯・大腿四頭筋のストレッチで膝蓋骨まわりの緊張をゆるめます。症状が長引く、関節水腫やロッキングを伴う場合は半月板損傷などとの鑑別が必要なので医療機関につなぎます。
| 疾患 | 圧痛部位 | 誘因となる動作 | 特徴的所見 |
|---|---|---|---|
| 滑膜ヒダ障害 | 膝蓋骨内側縁〜大腿骨内側顆 | 屈伸の反復、ランニング | 屈伸時のクリック・弾発 |
| 鵞足炎 | 脛骨近位内側(関節裂隙より遠位) | ランニング、キック動作 | 停止部に限局した圧痛・腫脹 |
| ジャンパー膝 | 膝蓋骨下極〜膝蓋靱帯 | ジャンプ・着地・ダッシュ | 伸展抵抗時の疼痛 |
| 腸脛靱帯炎 | 大腿骨外側上顆部(外側) | 長距離走、下り坂 | グラスピングテスト陽性 |
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