学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §11 総論 初期の施術 / QJ29P074

理由で解く 柔道整復師

QJ29P074 柔道整復理論

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午後 問74
問題
屈曲整復法の適応はどれか。
選択肢
1 短縮転位
2 屈曲転位
3 側方転位
4 捻転転位
解答
正解1(短縮転位)
解説

屈曲整復法は、骨折端が重なって短縮した骨折を、いったん屈曲させて骨折端を接触させ、その点を支点にてこを効かせて戻す方法。

骨折端が完全に離れて重なっている場合、まっすぐ牽引するだけでは筋の抵抗に負けて長さが戻らないことがある。屈曲整復法では変形を助長する方向へいったん折り曲げ、遠位骨片の骨折端を近位骨片の骨折端に一点で当てる。その接点を支点として遠位骨片を戻す方向に回すことで、短縮を解きながら整復する。牽引直圧法で戻らないときの手段で、上腕骨顆上骨折の伸展型などで用いられる。

✓ 1. これが答え
短縮転位
骨折端が重なって長さが失われた状態が本法の主な対象。屈曲によって骨折端どうしを一点で接触させ、そこを支点にてこを働かせることで、牽引だけでは解けない短縮を解消できる。
✗ 2. 当てはまらない
屈曲転位
骨折部が角状に曲がった転位。短縮を伴わなければ、屈曲を戻す方向への直圧で矯正できる。
✗ 3. 当てはまらない
側方転位
骨片が横方向にずれた転位で、牽引しながら突出側から圧を加える牽引直圧法が基本。
✗ 4. 当てはまらない
捻転転位
骨片が長軸まわりに回旋した転位で、遠位骨片を逆方向へ回旋させて戻す。屈曲によるてこの操作とは目的が異なる。
ポイント
  • 転位の型:短縮・屈曲(角状)・側方・捻転(回旋)・延長(離開)
  • 屈曲整復法の適応は短縮転位。牽引で戻らない重なりに用いる
  • 手順:屈曲を助長→骨折端を一点で接触→その点を支点に戻す
  • 側方転位は牽引直圧法、捻転転位は逆回旋、屈曲転位は直圧で矯正
  • 整復前に骨折型と転位を把握し、段階的に無理のない力で行う
比較表
転位主な整復操作
短縮転位牽引で戻らなければ屈曲整復法(てこの原理)
側方転位牽引直圧法(突出側から圧迫)
屈曲(角状)転位屈曲を戻す方向への直圧
捻転(回旋)転位遠位骨片を反対方向へ回旋
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。