学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §11 総論 初期の施術 / QJ31P077
理由で解く 柔道整復師
RICE処置のEはElevation(挙上)。損傷部位を心臓より高く保ち、重力を味方につけて静脈血とリンパ液の還流を促し、腫脹を抑えることが目的である。
急性外傷の直後は損傷部の血管透過性が上がり、血漿成分が組織へ漏れ出て腫れる。腫脹が強いと痛みが増し、周囲の組織が圧迫されて治癒が遅れる。RICEはこの連鎖を断つ4本柱で、Rest(安静)で二次損傷を防ぎ、Icing(冷却)で血管を収縮させ代謝と痛みを抑え、Compression(圧迫)で内出血と浮腫の広がりを抑え、Elevation(挙上)で静水圧を下げて溜まった液を心臓側へ戻す。挙上は「心臓より高く」が目安で、下肢なら仰臥位で枕やクッションに乗せる。冷却は凍傷を避けて1回15〜20分程度、圧迫は締めすぎると循環障害になるため末梢の色・冷感・しびれを確認しながら行う。
| 要素 | 目的 | 注意点 |
|---|---|---|
| Rest(安静) | 二次損傷の防止、出血の抑制 | 固定範囲は必要最小限に |
| Icing(冷却) | 血管収縮、代謝低下、疼痛軽減 | 凍傷回避。1回15〜20分程度 |
| Compression(圧迫) | 内出血・浮腫の拡大抑制 | 締めすぎによる循環障害に注意 |
| Elevation(挙上) | 静脈・リンパ還流の促進、腫脹軽減 | 心臓より高く保つ |
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