学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §5 リハビリテーションの治療 / QJ29P015
理由で解く 柔道整復師
筋持久力とは「小さな力を長く出し続ける能力」であり、低い負荷を長時間・多数回反復する 3 の低強度長時間運動が適する。
筋のトレーニング効果は「強度」と「量(時間・反復回数)」の組合せで決まる。最大筋力の約2/3以上(おおむね60〜70%1RM以上)の高強度・低反復では速筋線維(II型)が動員され、筋の横断面積が増えて最大筋力が伸びる。これに対し最大筋力の30〜50%程度の低強度で反復回数や時間を多くすると、遅筋線維(I型)が主に働き、毛細血管密度・ミトコンドリア・酸化系酵素活性が高まって疲労しにくい筋になる。これが筋持久力の向上であり、臨床では廃用や術後で易疲労性のある患者、高齢者、心肺への負担を抑えたい例で低負荷・高反復の運動が選ばれる。なお、筋ジストロフィーやポリオ後症候群などの神経筋疾患、脱神経筋では、過負荷によって回復しにくい筋力低下(過用性筋力低下, overwork weakness)をきたすことが知られており、これらの疾患ではとくに強度設定を慎重に行う。
| 目的 | 強度 | 反復・時間 | 主に働く筋線維 | 主な適応 |
|---|---|---|---|---|
| 筋力・筋パワーの増強 | 高強度(最大筋力の約2/3以上) | 少ない反復・短時間 | 速筋線維(II型) | 筋力低下の回復、スポーツ復帰 |
| 筋持久力の向上 | 低強度(最大筋力の30〜50%程度) | 多い反復・長時間 | 遅筋線維(I型) | 易疲労性、高齢者、術後、心肺負担を避けたい例 |
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