学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §3 リハビリテーション医学の基礎医学 / QJ29P014
理由で解く 柔道整復師
長期臥床では、仰臥位で重力にまかせた「楽な肢位」のまま関節が固まる。下肢は自重で外へ倒れるため、3 の股関節・外旋が正しい組合せになる。
拘縮は関節を動かさない状態が続くことで関節包・靱帯・筋・皮膚などの軟部組織が短縮して起こり、およそ数日から数週で進行し始める。仰臥位で自然に落ち着く肢位は、肩関節が内転・内旋、肘が屈曲、前腕が回内、手関節が掌屈、手指が屈曲、股関節が屈曲・外旋、膝が屈曲、足関節が底屈(尖足)であり、この肢位のまま固定されていくのが臥床性拘縮の実際である。とりわけ足関節の尖足拘縮と股関節の屈曲・外旋拘縮は、その後の立位・歩行の再獲得を強く妨げる。予防としては、大転子の外側にロールを当てて下肢の外旋を止める、足底板やフットボードで足関節を中間位に保つといった良肢位保持と、1日数回の他動的関節可動域運動を早期から行い、可能な段階で自動運動と離床へつなげる。
| 部位 | 臥床で拘縮しやすい肢位 | 保持したい肢位・対応 |
|---|---|---|
| 肩関節 | 内転・内旋 | 腋窩枕で軽度外転、外旋方向のROM運動 |
| 肘・前腕 | 屈曲・回内 | 軽度屈曲位で回外方向も動かす |
| 手関節・手指 | 掌屈・手指屈曲 | ハンドロール/スプリントで軽度背屈位 |
| 股関節 | 屈曲・外旋 | 大転子外側にロール、伸展・内旋方向のROM運動 |
| 膝関節 | 屈曲 | 膝下に厚い枕を入れ続けない、伸展位を保つ時間をつくる |
| 足関節 | 底屈(尖足) | 足底板・フットボードで中間位、掛け布団の重みを逃がす |
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