学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §1 運動学総論 / QJ29A106

理由で解く 柔道整復師

QJ29A106 運動学

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問106
問題
前頭面と水平矢状軸で行われる関節運動はどれか。
選択肢
1 屈曲
2 外転
3 伸展
4 内旋
解答
正解2(外転)
解説

前頭面(冠状面)の中で行われ、前後方向に水平に走る矢状軸を中心に回る運動は、外転・内転である。したがって答えは「外転」。

関節運動は「どの面で動くか」と「どの軸を中心に回るか」がセットで決まり、面と軸はつねに直交する。矢状面の運動は左右に水平に走る前頭水平軸まわりの屈曲・伸展、前頭面の運動は前後に水平に走る矢状水平軸まわりの外転・内転、水平面の運動は体の長軸に沿う垂直軸まわりの内旋・外旋である。設問の「水平矢状軸」は前後方向に走る水平の軸を指すので、体の正面に貼りついた前頭面の中で四肢を左右に振る動き、すなわち外転・内転が該当する。軸は必ず動く面に垂直に立つ、と結びつけて覚えると取り違えにくい。本問には図が添えられているが、面と軸の定義そのものを押さえていれば判断できる。

✓ 2. 正しい
外転
前頭面の中で四肢を正中から遠ざける運動で、回転の中心は前後方向に走る水平矢状軸。設問の「前頭面+水平矢状軸」という組み合わせに一致する。
✗ 1. 誤り
屈曲
矢状面の中で行われる運動で、軸は左右方向に走る水平前頭軸。面も軸も設問と異なる。
✗ 3. 誤り
伸展
屈曲と同じ矢状面・水平前頭軸の運動で、向きが逆になるだけ。面と軸の組み合わせは変わらない。
✗ 4. 誤り
内旋
水平面の中で骨の長軸まわりに回る運動で、軸は垂直軸。前頭面の運動ではない。
ポイント
  • 運動面と回転軸はつねに直交する。軸は「動く面に垂直に刺さった串」とイメージする。
  • 矢状面+水平前頭軸=屈曲・伸展、前頭面+水平矢状軸=外転・内転、水平面+垂直軸=内旋・外旋。
  • 「水平矢状軸」は矢状方向(前後方向)に走る水平の軸のこと。名称が指すのは面ではなく軸の向き。
  • 軸名を見たら、まずその軸に垂直な面を思い浮かべ、そこで起こる運動を答える手順にすると確実。
比較表
運動面回転軸代表的な運動
矢状面水平前頭軸(左右方向)屈曲・伸展、背屈・底屈
前頭面(冠状面)水平矢状軸(前後方向)外転・内転、側屈
水平面垂直軸(長軸)内旋・外旋、回旋
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