学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §1 運動学総論 / QJ31A106
理由で解く 柔道整復師
分回し運動は屈曲・外転・伸展・内転が連続して起こる複合運動で、体節の遠位端が円を描き、体節全体は関節中心を頂点とする円錐面をなぞる。よって4が正しい。
関節運動の名称は「どの面を、どの軸のまわりに動くか」で決まる。矢状面・前額水平軸まわりが屈曲と伸展、前額面・矢状水平軸まわりが外転と内転、水平面・垂直軸まわりが外旋と内旋である。それぞれ、屈曲は体節同士のなす角が小さくなる方向、外転は正中線から遠ざかる方向、内旋は開始肢位で前を向いていた面が内側(正中側)を向く方向、と一組ずつ対にして押さえておきたい。この問のように「屈曲と伸展」「内転と外転」「内旋と外旋」の定義だけを入れ替えた誤り選択肢は頻出なので、語頭の「内・外」と「角度が小さくなるか大きくなるか」を機械的に照合するとよい。分回しはこれら複数の面の運動がつながったもので、単独の運動軸をもたないため、2つ以上の運動軸をもつ関節で成立する。肩関節・股関節(球関節)が代表だが、橈骨手根関節やMP関節(楕円関節)、母指CM関節(鞍関節)でも可能である。逆に1軸性の蝶番関節(腕尺関節など)や車軸関節(上橈尺関節など)では起こらない。
| 運動 | 運動面 | 運動軸 | 定義 |
|---|---|---|---|
| 屈曲 | 矢状面 | 前額水平軸 | 体節同士のなす角度が小さくなる |
| 伸展 | 矢状面 | 前額水平軸 | なす角度が大きくなる |
| 外転 | 前額面 | 矢状水平軸 | 正中線から遠ざかる |
| 内転 | 前額面 | 矢状水平軸 | 正中線に近づく |
| 外旋 | 水平面 | 垂直軸 | 開始肢位の前面が外側を向く |
| 内旋 | 水平面 | 垂直軸 | 開始肢位の前面が内側を向く |
| 分回し | 複数面の連続 | 単一の軸をもたない(2軸以上の関節で可能) | 遠位端が円、体節が円錐を描く |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。