学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §35 包帯法 / QJ29A036

理由で解く 柔道整復師

QJ29A036 必修問題

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問36
問題
基本包帯法と部位の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 麦穂帯肩関節部
2 螺旋帯上腕部
3 折転帯-下腿部
4 三節帯-大腿部
解答
正解4(三節帯-大腿部)
解説

この設問は「誤っているのはどれか」を選ぶ問題である。組合せとして成り立たないのは選択肢4。大腿部は太さの変化が比較的少ない部位で、用いられるのは螺旋帯(部位により螺旋折転帯)である。

基本包帯法は、巻く部位の形に合わせて選ぶという一つの原則で整理できる。太さの変化が少ない部位には螺旋帯、末梢に向かって太さが変わる円錐状の部位には包帯を折り返して密着させる折転帯(螺旋折転帯)、屈伸する関節には亀甲帯、体幹と四肢の付け根のように急に太さが変わるところには麦穂帯、副子や被覆材の仮止めには蛇行帯を用いる。柔道整復の標準的な分類では、螺旋帯の代表部位は上腕部・大腿部・体幹、折転帯の代表部位は前腕部・下腿部である。この原則に照らすと、肩関節部には麦穂帯、上腕部には螺旋帯、下腿部には折転帯という1〜3の組合せはいずれも成立している。これに対し大腿部に対応する基本包帯法は螺旋帯(部位により螺旋折転帯)であり、選択肢4の組合せだけが基本包帯法と適用部位の対応として成り立たない。

✗ 1. 妥当な組合せ(設問の答えではない)
麦穂帯肩関節部
肩関節部は体幹と上肢で太さが急に変わる部位で、8字の交点をずらしながら巻く麦穂帯が適する。股関節部・母指も同様である。
✗ 2. 妥当な組合せ(設問の答えではない)
螺旋帯上腕部
上腕部は太さの変化が少ないので、前の巻きに重ねながら進める螺旋帯で密着させられる。大腿部・体幹も同じ理由で螺旋帯が用いられる。
✗ 3. 妥当な組合せ(設問の答えではない)
折転帯-下腿部
下腿部は末梢へ細くなる円錐状の部位で、そのまま螺旋に巻くと上縁が浮いてしまう。包帯を折り返す折転帯が適する。前腕部も同様である。
✓ 4. これが誤り(正解)
三節帯-大腿部
大腿部に対応する基本包帯法として挙がるのは螺旋帯(部位により螺旋折転帯)であり、この組合せは部位と包帯法の対応として成り立たない。形に合わせて選ぶという原則に立ち返って判断したい。
ポイント
  • 包帯法は部位の「形」で選ぶ——これが組合せ問題を解く軸になる。
  • 太さの変化が少ない(上腕・大腿・体幹)→ 螺旋帯。
  • 末梢へ太さが変わる円錐状(前腕・下腿)→ 折転帯(螺旋折転帯)。
  • 屈伸する関節(肘・膝・踵)→ 亀甲帯。
  • 付け根で太さが急変(肩・股関節・母指)→ 麦穂帯。
  • 仮止め → 蛇行帯。巻き始め・巻き終わり → 環行帯。
比較表
部位の形適する包帯法代表的な部位
太さの変化が少ない螺旋帯上腕部・大腿部・体幹
末梢へ太さが変わる折転帯(螺旋折転帯)前腕部・下腿部
屈伸する関節亀甲帯肘関節・膝関節・踵部
付け根で太さが急変麦穂帯肩関節部・股関節部・母指
仮止め蛇行帯副子・被覆材の上
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