学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §35 包帯法 / QJ29A037
理由で解く 柔道整復師
肩関節を強制内転位に保って固定するのはヴェルポー包帯である。患側の手を健側の肩に乗せ、上腕を胸壁に密着させる形が特徴である。
ヴェルポー包帯は、患側の前腕を胸の前で斜めに挙げ、手を健側の肩(または鎖骨部)に置いた肢位で、上腕ごと体幹に巻き込むように固定する方法である。この肢位では肩関節が強く内転・内旋し、上腕骨頭が関節窩から前方へ逃げにくくなるため、肩関節前方脱臼の整復後の固定などに用いられる。同じく上肢を体幹に固定するデゾー包帯は、上腕を体側につけて前腕を体幹の前で水平に吊る形で、腋窩に枕子を入れたうえで数本の帯を順に巻いていく。手を健側の肩に乗せるほど強く内転させるのがヴェルポー、上腕を体側につけて前腕を吊るのがデゾー、と完成した形の違いで覚えると取り違えない。いずれの固定でも装着後は手指の色調・知覚・運動を確認し、長期化する場合は肘・手指の拘縮を防ぐ運動を並行して行う。
| 包帯法 | 肢位・形 | 材料 |
|---|---|---|
| ヴェルポー包帯 | 手を健側の肩へ、上腕を胸壁に密着(強制内転位) | 巻軸包帯 |
| デゾー包帯 | 上腕を体側に、腋窩枕子、前腕を体幹前で吊る | 巻軸包帯 |
| セイヤー絆創膏固定 | 肩の位置を保持(おもに鎖骨骨折) | 絆創膏 |
| チューブ包帯 | 被覆・ガーゼ保持(固定力なし) | 筒状既製包帯 |
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