学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §35 包帯法 / QJ29A035

理由で解く 柔道整復師

QJ29A035 必修問題

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問35
問題
包帯の走行で8字を呈し交点がずれないように巻くのはどれか。
選択肢
1 亀甲帯
2 麦穂帯
3 蛇行帯
4 螺旋帯
解答
正解1(亀甲帯)
解説

包帯が8字を描き、しかも交点が毎回同じ位置に重なるように巻くのが亀甲帯。正解は1。

8字型に走行する包帯法には亀甲帯と麦穂帯の二つがあり、両者の違いは交点がずれるかどうかにある。亀甲帯は関節の一方の側(屈側)で交点を毎回同じ場所に重ねるため、亀の甲羅のような模様になり、肘・膝・踵など屈伸する関節を、可動性を残しながら覆うのに向く。中央から上下(末梢・中枢)へ広げていくのが離開性亀甲帯、外側から中央へ寄せていくのが集合性亀甲帯である。一方、麦穂帯は8字の交点が一巻きごとに少しずつずれていくため、麦の穂のような模様となり、肩・股・母指など太さが急に変わる部位に用いる。設問の「交点がずれないように」という条件がそのまま両者の鑑別点になっている。

✓ 1. 正しい
亀甲帯
8字を描きながら交点を毎回同じ位置に重ねて巻くため、亀の甲羅状の模様になる。肘・膝・踵など屈伸する関節に用い、離開性(中央から外へ)と集合性(外から中央へ)がある。
✗ 2. 誤り
麦穂帯
同じく8字を描くが、交点が一巻きごとに少しずつずれていき、麦の穂のような模様になる点が亀甲帯と異なる。肩・股・母指など太さの変化が大きい部位に用いる。
✗ 3. 誤り
蛇行帯
間隔をあけて斜めに走らせる巻き方で、8字は描かない。副子や下巻き綿花を一時的に押さえるなど、仮固定の目的で用いる。
✗ 4. 誤り
螺旋帯
包帯幅の1/2〜1/3ずつ重ねながら螺旋状に巻き上げる方法で、交点はできず8字にもならない。太さの変化が少ない部位に用いる。
ポイント
  • 8字を描く包帯法は亀甲帯と麦穂帯の2つ。見分けの鍵は交点がずれるかどうか
  • 亀甲帯=交点が重なる(亀の甲羅模様)。肘・膝・踵など屈伸する関節に用い、離開性と集合性がある。
  • 麦穂帯=交点がずれる(麦の穂模様)。肩・股・母指など太さが急変する部位に用いる。
  • 螺旋帯は1/2〜1/3ずつ重ねて螺旋状に巻く。太さの変化が少ない部位向け。太さが変わる部位では折転帯を用いる。
  • 蛇行帯は間隔をあけて走らせる仮固定用。副子や下巻きの押さえに使う。
比較表
包帯法走行の形交点主な適用部位
亀甲帯8字同じ位置に重なる(ずれない)肘・膝・踵などの関節
麦穂帯8字少しずつずれる肩・股・母指・足
螺旋帯螺旋状交点なし太さの変化が少ない部位
折転帯螺旋+折り返し交点なし太さが変化する前腕・下腿
蛇行帯間隔をあけた斜走交点なし副子・下巻きの仮固定
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