学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §35 包帯法 / QJ29A034

理由で解く 柔道整復師

QJ29A034 必修問題

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問34
問題
三角巾で正しいのはどれか。
選択肢
1 うら・おもてがある。
2 両はしを尾という。
3 提肘のみに使用する。
4 結び目は頸部の正中を外す。
解答
正解4(結び目は頸部の正中を外す。)
解説

三角巾を頸部で結ぶときは、結び目を正中(頸椎棘突起上)から左右どちらかにずらす。正しいのは4。

三角巾は正方形の布を対角線で切った直角二等辺三角形で、直角の角を「頂点」、その対辺を「底辺」、底辺の両端を「端」と呼ぶ。素材は薄手の布で表裏の区別はなく、どちらの面を体側にしてもよい(汚染していない面を創部側に当てる配慮はする)。結び目を頸椎棘突起の真上に置くと、上肢の重みが一点に集中して圧迫痛や皮膚障害の原因になり、患者が仰臥位になったときにも当たって苦痛を生む。そこで結び目は正中を外して側方(健側寄り)に置き、必要ならガーゼやパッドを間に挟んで圧を分散させる。用途も提肘に限らず、創部の被覆、副子や罨法の固定、圧迫止血、体幹や下肢の固定など幅広い。

✗ 1. 誤り
うら・おもてがある。
三角巾に表裏の区別はなく、どちらの面を使ってもよい。実際の使用では汚染していない清潔な面を創部側に当てるという配慮をする。
✗ 2. 誤り
両はしを尾という。
底辺の両端は「端(はし)」と呼び、「尾」という名称は用いない。直角の角が「頂点」、その対辺が「底辺」である。
✗ 3. 誤り
提肘のみに使用する。
提肘は代表的な用途の一つにすぎない。創部の被覆、副子の固定、圧迫止血、頭部・体幹・下肢の固定など、折りたたみ方を変えることで多目的に使える。
✓ 4. 正しい
結び目は頸部の正中を外す。
正中で結ぶと頸椎棘突起の上に上肢の重みが集中し、圧迫痛や皮膚障害を招くうえ、仰臥位で当たって苦痛になる。結び目は側方にずらし、必要に応じてガーゼやパッドを当てて圧を分散させる。
ポイント
  • 三角巾の各部名称は頂点・底辺・端。「尾」という呼び方はしない。
  • 表裏の区別はない。汚染していない面を創部側に当てる配慮はする。
  • 用途は提肘だけでなく、被覆・固定・圧迫止血など多目的。たたみ方を変えて全身に使える。
  • 頸部の結び目は正中(頸椎棘突起上)を外して側方へ。必要ならガーゼやパッドを挟んで圧を分散する。
  • 提肘では前腕を心臓の高さに保ち、手指が見えるようにして循環・知覚を観察できるようにする。
比較表
部位・扱い正しい理解ありがちな誤解
各部の名称頂点/底辺/端両端を「尾」と呼ぶ
表裏区別なし使う面が決まっている
用途提肘・被覆・固定・圧迫止血など提肘専用
結び目の位置頸部正中を外して側方正中で結ぶ
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