学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §12 総論 後療法 / QJ28P081
理由で解く 柔道整復師
電気刺激は神経の細胞膜を脱分極させ、活動電位を発生させることができます。これが鎮痛にも筋の再教育にも使われる、電気療法の根本原理です。
一定以上の強さと持続時間をもつ電流が神経線維に流れると、膜電位が閾値まで押し上げられ、活動電位が生じます。どの神経を優先して興奮させるかは刺激の条件で変わり、太い感覚神経(Aβ線維)を選んで興奮させると、脊髄後角のゲートコントロール機構が働いて痛みの伝達が抑えられます(TENS)。運動神経を興奮させれば筋収縮が得られ、廃用予防や筋再教育に使えます(EMS)。つまり「何を狙うか」で周波数・パルス幅・強度を設計するのが電気療法であり、強度を一律に決めるものではありません。実施の前には皮膚の傷や湿疹の有無、体内の金属やペースメーカの有無、感覚が脱失した部位でないか(熱傷や過刺激に気づけないため)を確認し、電極は十分な面積を密着させて用います。
| 狙い | 刺激の考え方 |
|---|---|
| 鎮痛(TENS) | 太い感覚神経(Aβ)を興奮させる。筋収縮を伴わない感覚レベルの強度 |
| 筋収縮を得る(EMS・筋再教育) | 運動神経・運動点を刺激。収縮が確認できる強度まで |
| 表在・急性の痛み | 高い周波数(高頻度) |
| 深部・慢性の痛み | 低い周波数(低頻度) |
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