学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §8 手術 / QJ28P052
理由で解く 柔道整復師
皮膚切開は、ランゲル皮膚割線(皮膚割線)に平行に置くのが原則です。正解は3。
ランゲル皮膚割線は、真皮の膠原線維(コラーゲン線維)が優位に走る方向を体表に写したもので、その方向には皮膚の張力がもっとも小さくなります。割線に平行に切開すると創縁を引き離す力が働かないため、創の哆開(しかい)が少なく、治った後の瘢痕も細く目立ちません。逆に割線と直交して切ると常に開こうとする張力がかかり続け、瘢痕が幅広くなったり肥厚性瘢痕・ケロイドになりやすくなります。本問の残り3肢は「どの組織をどの縫合法で合わせるか」を問うもので、血管は外翻・消化管は内翻・神経は神経上膜/神経周膜縫合という対応を押さえれば一気に整理できます。
| 組織 | 基本の縫合法 | 合わせる面/ねらい |
|---|---|---|
| 血管 | 外翻縫合 | 内膜どうしを密着させ、血流面を滑らかにして血栓を防ぐ |
| 消化管 | 内翻縫合(アルベル・ランベール縫合など) | 漿膜どうしを密着させ、早期癒合と内容の漏れ防止 |
| 末梢神経 | 神経上膜縫合/神経周膜(束間)縫合 | 顕微鏡下に束の向きを合わせ、無張力で軸索再生を促す |
| 皮膚 | 単純結節縫合・垂直/水平マットレス縫合、皮内縫合など | 割線に沿った切開線で、外反気味に創縁を合わせて瘢痕を細くする |
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