学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ28A018

理由で解く 柔道整復師

QJ28A018 必修問題

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問18
問題
スミス (Smith)骨折の遠位骨片転位はどれか。
選択肢
1 掌側・尺側・短縮・回内転位
2 掌側・尺側・短縮・回外転位
3 掌側・橈側・短縮・回内転位
4 掌側・橈側・短縮・回外転位
解答
正解3(掌側・橈側・短縮・回内転位)
解説

スミス骨折の遠位骨片は掌側・橈側へ転位し、短縮と回内を伴う。正答は3。

スミス骨折は手背をついた、あるいは手関節掌屈位で受傷することが多い橈骨遠位端骨折で、遠位骨片が掌側へ転位する。コーレス骨折の裏返しにあたるため「逆コーレス骨折」とも呼ばれ、背側と掌側、回外と回内がそれぞれ入れ替わる。一方、橈側転位と短縮転位は両者に共通しており、ここが判断の分かれ目になる。外観は側面から見て手関節部が掌側に膨隆する鋤状変形を示す。固定肢位も前腕回外位・手関節軽度背屈位となり、コーレス骨折(前腕回内位・手関節軽度掌屈尺屈位)と逆になる点まで対で覚えたい。

✓ 3. 正しい
掌側・橈側・短縮・回内転位
コーレス骨折の「背側・回外」を「掌側・回内」に置き換えた組合せ。橈側転位と短縮転位は両者に共通する。
✗ 1. 誤り
掌側・尺側・短縮・回内転位
掌側・回内は合っているが、偏位は橈側であり尺側ではない。1か所の入れ替えで誤りとなる典型的な引っかけ。
✗ 2. 誤り
掌側・尺側・短縮・回外転位
尺側と回外の2か所が誤り。回外はコーレス骨折の転位であり、スミス骨折には当てはまらない。
✗ 4. 誤り
掌側・橈側・短縮・回外転位
回外が誤り。掌側転位に伴うのは回内である。3肢まで合っているだけに、回外か回内かで確実に判断する必要がある。
ポイント
  • コーレス骨折 — 背側・橈側・短縮・回外転位。フォーク状変形。
  • スミス骨折 — 掌側・橈側・短縮・回内転位。掌側凸の鋤状変形。
  • 両者に共通するのは橈側転位と短縮転位。異なるのは背側/掌側と回外/回内。
  • スミス骨折は手背をつく、あるいは手関節掌屈位での受傷が典型。
  • 固定肢位は前腕回外位・手関節軽度背屈位で、コーレス骨折と逆になる。
比較表
項目コーレス骨折スミス骨折
遠位骨片の転位背側・橈側・短縮・回外掌側・橈側・短縮・回内
受傷機転手掌をついて転倒手背をつく/手関節掌屈位
変形フォーク状(側面)・銃剣状(正面)掌側凸の鋤状変形
固定肢位前腕回内位・手関節軽度掌屈尺屈位前腕回外位・手関節軽度背屈位
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