学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ27P103
理由で解く 柔道整復師

拳で硬い物を突いて受傷し、第2中手指節(MP)関節付近に強い疼痛と腫脹、握ると痛みが増す典型例で、第2中手骨頸部骨折である。MP関節の側副靱帯は屈曲位で緊張するため、整復では靱帯を緊張させることが手がかりになる。「弛緩させると整復が容易になる」という記述が、設問の求める答えになる。
中手骨頸部骨折では、骨間筋・虫様筋の牽引と外力の方向により中手骨頭が掌側へ屈曲し、背側凸の変形をとる。整復はまずMP関節を約90度屈曲させる。MP関節の側副靱帯は伸展位で弛緩し屈曲位で緊張するので、屈曲位にすれば基節骨が中手骨頭にしっかり連結され、基節骨をハンドルのように使って骨頭を背側へ押し上げることができる。同時に骨幹部を背側から押さえて掌側凸方向の力を加え、屈曲変形を戻す。固定は変形が戻らない肢位、すなわちMP関節屈曲位を保つ形とし、装着後は指を屈曲させて回旋変形が残っていないかを必ず確認する。整復・固定後も疼痛や変形が残るときは早めに画像評価を勧める。
| 関節 | 側副靱帯が緊張する肢位 | 拘縮予防の観点からの固定肢位 |
|---|---|---|
| MP関節 | 屈曲位で緊張、伸展位で弛緩 | 屈曲位(伸展位で固定すると靱帯が短縮し屈曲拘縮を招く) |
| PIP・DIP関節 | 伸展位で緊張 | 伸展位に近い軽度屈曲位 |
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