学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ27A024
理由で解く 柔道整復師
片側性の顎関節前方脱臼では、患側の下顎頭だけが前方へ滑り出すため、オトガイ(下あごの先端)は健側へ偏位します。
顎関節前方脱臼は、あくび・大笑い・歯科治療・嘔吐などの大開口をきっかけに、下顎頭が関節結節を越えて前方に移動し、外側翼突筋や咬筋の緊張で自力では戻れなくなった状態です。関節包は伸びるだけで断裂しないのが特徴で、これが反復性脱臼をきたしやすい理由になっています。両側脱臼では口が開いたまま閉じられず、下顎が前方に突出し、流涎(よだれ)や言語障害を伴います。片側脱臼では患側の下顎頭だけが前へ出るので、下顎正中=オトガイは健側へずれ、患側の耳の前(下顎頭のあった位置)に陥凹を触れます。整復は下顎を下方へ引き下げてから後方へ導きますが、施術者の母指は保護し、整復後は大開口を避けるよう患者に説明することが再脱臼の予防になります。
| 所見 | 両側前方脱臼 | 片側前方脱臼 |
|---|---|---|
| 口の状態 | 開口したまま閉じられない | 開口位で閉口困難 |
| オトガイ(下顎正中) | 正中のまま前方へ突出 | 健側へ偏位 |
| 歯列の関係 | 下顎歯列が上顎歯列より前方 | 患側で前方へずれる |
| 耳前部の触診 | 両側に陥凹 | 患側に陥凹 |
| 随伴症状 | 流涎・言語障害が目立つ | 左右非対称な顔貌が目立つ |
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