学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ27A018

理由で解く 柔道整復師

QJ27A018 必修問題

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問18
問題
病的脱臼でないのはどれか。
選択肢
1 反復性脱臼
2 麻痺性脱臼
3 拡張性脱臼
4 破壊性脱臼
解答
正解1(反復性脱臼)
解説

反復性脱臼は外傷性脱臼の後遺症であり、病的脱臼には含まれません。答えは1です。

病的脱臼とは、関節そのものや周囲組織の病変によって、明らかな外力がなくても関節が外れてしまうものをいいます。分類は3つで、関節液の貯留などで関節包が伸びて外れる拡張性脱臼、化膿性関節炎や関節リウマチで関節構成体が破壊されて外れる破壊性脱臼、支える筋の麻痺によって外れる麻痺性脱臼です。これに対し反復性脱臼は、初回の外傷性脱臼で関節唇や関節包などの支持組織が修復されないまま残り、その後は軽微な外力で同じ方向に何度も外れるようになったもので、原因はあくまで外傷にあります。設問は「病的脱臼でないもの」を選ぶ形式なので、原因が外傷にある肢を探します。

✓ 1. これが答え(病的脱臼に含まれない)
反復性脱臼
初回の外傷性脱臼で支持組織の修復が不十分となり、軽微な外力で繰り返すようになったものです。外傷性脱臼の後遺症に分類され、病的脱臼には含まれません。肩関節に多くみられます。
✗ 2. 病的脱臼に含まれる(答えではない)
麻痺性脱臼
関節を支える筋が麻痺して支持を失うために脱臼します。病的脱臼の一型です。
✗ 3. 病的脱臼に含まれる(答えではない)
拡張性脱臼
関節内に液体が貯留するなどして関節包が伸展・拡張し、関節が外れるものです。病的脱臼の一型です。
✗ 4. 病的脱臼に含まれる(答えではない)
破壊性脱臼
化膿性関節炎や関節リウマチなどで関節構成体が破壊され、支持性を失って脱臼するものです。病的脱臼の一型です。
ポイント
  • 病的脱臼=拡張性・破壊性・麻痺性の3型。関節や周囲組織の病変が原因。
  • 反復性脱臼=外傷性脱臼の後遺症。軽微な外力で同じ方向に繰り返す。
  • 反復性脱臼は肩関節に最も多く、関節唇損傷(バンカート損傷)などが背景。
  • 習慣性脱臼=一度脱臼すると軽微な外力で容易に反復するもの(反復性脱臼と近縁の概念として扱われる)。
  • 随意性脱臼=患者自身の意思で脱臼・整復ができるもの。習慣性脱臼と混同しない。習慣性・随意性のいずれも病的脱臼(拡張性・破壊性・麻痺性)とは区別する。
  • 脱臼の原因別分類=外傷性・病的・先天性。まずこの枠に当てはめる。
比較表
脱臼の種類分類原因
反復性脱臼外傷性脱臼の後遺症初回外傷後の支持組織の修復不全
習慣性脱臼反復するもの(病的脱臼ではない)軽微な外力で容易に反復する状態
随意性脱臼反復するもの(病的脱臼ではない)患者自身の意思で脱臼・整復ができる
拡張性脱臼病的脱臼関節液貯留などによる関節包の拡張
破壊性脱臼病的脱臼化膿性関節炎、関節リウマチなど
麻痺性脱臼病的脱臼関節周囲筋の麻痺
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