学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ27A017
理由で解く 柔道整復師
近位骨片が屈曲・外転・外旋に転位するのは大腿骨骨幹部の上1/3部(近位1/3部)の骨折です。
骨片の転位方向は「その骨片に付いている筋がどちらへ引くか」で決まります。上1/3で折れると、近位骨片には小転子に付く腸腰筋(屈曲)、大転子に付く中殿筋・小殿筋(外転)、そして外旋筋群(外旋)だけが残るため、近位骨片は屈曲・外転・外旋位をとります。一方の遠位骨片は内転筋群に引かれて内上方へ転位するので、全体として近位骨片が浮き上がったような形になります。整復・固定の原則は「遠位骨片を近位骨片の向きに合わせる」ことなので、股関節を屈曲・外転・外旋位に保った肢位で牽引・固定を行います。骨幹部骨折は出血量が多く、ショックや脂肪塞栓にも注意しながら医療機関へつなぎます。
| 骨折部位 | 近位骨片の転位 | 遠位骨片の転位 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 上1/3部 | 屈曲・外転・外旋 | 内転筋群により内上方 | 固定は屈曲・外転・外旋位 |
| 中1/3部 | 軽度の屈曲・外転 | 内転・後上方 | 外方凸の変形 |
| 下1/3部 | 内転筋群により内方 | 腓腹筋により後方 | 膝窩の血管・神経損傷 |
| 顆上伸展型 | 比較的保たれる | 後方 | 膝窩動脈損傷の確認 |
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