学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ26A030
理由で解く 柔道整復師
圧迫骨折は椎体のように海綿骨に富む骨が長軸方向の圧で押しつぶされて生じる骨折型であり、細く湾曲した肋骨には生じない。正答は1。
肋骨は弓なりに湾曲した薄い扁平骨で、外力に対しては主に「曲げ」の力が働く。胸壁を直接打つ直達外力では、その部位が胸腔側へ折れ込む内方凸の骨折となり、前後から胸郭を圧迫する介達外力では、もともとの湾曲がさらに強まって外方凸の骨折となる。つまり肋骨骨折は屈曲によって生じるものであり、上下から押しつぶされる圧潰の形はとらない。一方、骨粗鬆症を背景に咳やくしゃみ、寝返りといった軽微な力で折れる脆弱性骨折、繰り返す咳やゴルフのスイング・ボート漕ぎなど反復動作による疲労骨折、強い外力で複数の肋骨が折れる多発骨折はいずれも実際に起こる。連続する肋骨がそれぞれ2か所で折れると胸壁の一部が呼吸と逆に動く奇異呼吸(動揺性胸郭)となるため、呼吸困難・血痰・皮下気腫があれば気胸や血胸を疑い、ただちに医師の診療につなぐ。
| 骨折の型 | 肋骨での有無 | 説明 |
|---|---|---|
| 圧迫骨折 | みられない | 椎体など海綿骨主体の骨が長軸圧で圧潰する型 |
| 脆弱性骨折 | みられる | 骨粗鬆症で咳・くしゃみなど軽微な力で発生 |
| 疲労骨折 | みられる | 反復する咳、ゴルフ、ボート漕ぎなどで発生 |
| 多発骨折 | みられる | 強い外力で複数骨折。動揺性胸郭・奇異呼吸に注意 |
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