学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §11 総論 初期の施術 / QJ26P100

理由で解く 柔道整復師

QJ26P100 柔道整復理論

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午後 問100
問題
踵の固定を目的とするテーピングはどれか。
図
選択肢
1 a
2 b
3 c
4 d
解答
正解3
解説

踵の固定を目的とするテーピングはヒールロック(踵を内外から斜めに回し込んで踵骨を挟み込む巻き方)で、公表正答はcである。図の各テープの走行から制動部位を読み取る問題である。

本問は、図に示された各テーピングのテープの走行を見て、どの部位を制動しているかを読み取る問題である。判定基準は一つで、「踵の内側(または外側)から足底を通して反対側へ斜めに回り込み、踵骨を左右から挟み込む走行をとっているか」。この走行をとるものがヒールロックであり、踵骨そのものの動き(内がえし・外がえし)を止める。逆にこの走行をとらないテーピングは、たとえ足関節周囲に巻かれていても踵の固定を目的とするものではない。一般論として足関節周囲のテーピングは目的ごとに走行が決まっており、アンカーは下腿遠位と足部に輪状に巻いて他のテープを留める土台、スターアップは下腿内側から足底を通って外側へ縦に渡して内がえし・外がえしを制動、フィギュアエイトは足背と足関節を8の字に回して足関節全体を安定させる。いずれも踵骨を左右から直接挟み込む走行ではないため、踵の固定という目的には当たらない。テーピングは目的(どの動きを止めたいか)を明確にし、循環障害やしびれが出ないよう圧と巻き方を調整しながら行う。

✗ 1. 誤り
a
図中でこのテープが、踵の内側(または外側)から足底を通して反対側へ斜めに回り込み踵骨を左右から挟み込む走行をとっていないため、踵の固定を目的とするテーピングには該当しない。
✗ 2. 誤り
b
同じ判定基準で、踵骨を内外から斜めに挟み込む走行が確認できないため、踵部の固定を目的とするテーピングではない。
✓ 3. 正しい
c
テープが踵の内側(または外側)から足底を通って反対側へ斜めに回り込み、踵骨を左右から挟み込むように貼られているものがヒールロックであり、踵の固定を目的とする。公表正答はこれにあたる。
✗ 4. 誤り
d
こちらも踵骨を左右から挟み込む斜めの回し込みをとらないため、踵の固定には当たらない。
ポイント
  • ヒールロック=踵を内外から斜めに回し込み、踵骨を左右から挟んで固定する巻き方。踵の固定といえばこれ。
  • 判定基準は「踵骨を内外から斜めに挟み込む走行か否か」。この走行がなければ踵の固定ではない。
  • アンカーは土台、スターアップは内がえし・外がえしの制動、フィギュアエイトは足関節全体の安定。いずれも踵骨を直接挟まない。
  • テーピングは「テープの走行=制動される方向」で覚えると図の問題に強くなる。
  • 巻いた後は足趾の色調・知覚・しびれを確認し、循環障害があればすぐ巻き直す。
比較表
手技テープの走行主な目的
アンカー下腿遠位と足部に輪状に巻く他のテープを留める土台
スターアップ下腿内側→足底→下腿外側へ縦に渡す内がえし・外がえしの制動
ヒールロック踵の内側/外側から足底を通し斜めに回し込む踵骨(踵部)の固定
フィギュアエイト足背と足関節を8の字に回す足関節全体の安定
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。