学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §11 総論 初期の施術 / QJ24P073

理由で解く 柔道整復師

QJ24P073 柔道整復理論

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問73
問題
スポーツ外傷に対するテーピング法の主目的はどれか。
選択肢
1 骨癒合の促進
2 血行の促進
3 皮膚の保護
4 靱帯の補強
解答
正解4(靱帯の補強)
解説

テーピングの主目的は、関節の異常な動きを制限して損傷組織の代わりに支えること、すなわち靱帯の補強・保護である。

テープは皮膚の上から関節をまたいで貼り、靱帯が伸ばされる方向の可動域だけを制限する。これにより損傷靱帯にかかる張力を減らして治癒を助け、競技復帰後の再受傷を防ぐ。副次的に固有感覚を介した関節位置覚の補助や心理的な安心感も期待できるが、骨をくっつけたり血流を良くしたりする作用はない。貼付前に皮膚を清潔にしてアンダーラップを用い、末梢の色調・冷感・しびれを確認して締めすぎを避け、運動後は速やかに除去して皮膚を休ませる。

✓ 4. 正しい
靱帯の補強
損傷した靱帯にかかるストレスを肩代わりし、その靱帯が伸張される方向の動きを制限するのがテーピングの主目的。再受傷予防と競技継続の両立を図る。
✗ 1. 誤り
骨癒合の促進
骨癒合は骨折部の安静と血行、力学的環境で決まる。テープは皮膚上からの支持であり骨折部を固定する強度はない。骨折が疑われる場合は副子などで固定して医師へ紹介する。
✗ 2. 誤り
血行の促進
テープは巻き方によってはむしろ静脈還流を妨げる。締めすぎによる循環障害や水疱形成に注意が必要で、血行促進は目的ではない。
✗ 3. 誤り
皮膚の保護
皮膚をかぶれや摩擦から守るのはアンダーラップ(プレラップ)の役目。皮膚保護はテーピングを行ううえでの配慮であって、主目的ではない。
ポイント
  • 主目的=関節可動域の制限による靱帯の補強・保護(再受傷予防)
  • 副次効果=固有感覚の補助、心理的支持
  • 期待できないこと=骨癒合の促進、血行促進
  • 実施上の注意=アンダーラップ使用、末梢循環の確認、運動後は除去
比較表
手段主な役割
テーピング可動域制限による靱帯の補強・保護
アンダーラップ皮膚の保護(かぶれ・摩擦の防止)
副子(シーネ)固定骨折部の安静保持、骨癒合の環境づくり
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。