学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ26P099
理由で解く 柔道整復師
膝関節内反動揺検査(内反ストレステスト)は外側側副靱帯を中心とした外側支持機構の損傷を評価する検査で、屈曲30度で動揺がなければ、より安定する伸展位で動揺が出ることはないため、伸展位の検査は省ける。
膝の側方動揺検査は肢位によって緊張する組織が変わる。屈曲30度では後方関節包と十字靱帯がゆるみ、側副靱帯だけが主に緊張するため、側副靱帯単独損傷を最も鋭敏に拾える。一方、完全伸展位では側副靱帯に加えて後方関節包と十字靱帯が緊張して膝は最も安定するので、ここで動揺が出るのは側副靱帯だけでなく十字靱帯や後方関節包まで破綻した重度損傷を意味する。つまり伸展位の検査は「重症度の上乗せ判定」であり、30度で動揺が出て初めて意味をもつ。検査の実際では、患者を十分に脱力させ、健側から先に行って正常な動揺量と本人の緊張の程度を把握してから患側に移り、動揺の大きさとエンドポイント(終末感)の質を左右で比べる。動揺が明らかな場合や骨折を否定できない場合は、画像評価のため医師へ紹介する。
| 肢位 | 緊張する主な組織 | 陽性の意味 |
|---|---|---|
| 屈曲30度 | 側副靱帯(主体) | 側副靱帯単独損傷 |
| 完全伸展位 | 側副靱帯+後方関節包+十字靱帯 | 十字靱帯・関節包を含む重度損傷 |
| 内反ストレス→外側側副靱帯/外反ストレス→内側側副靱帯 | ||
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