学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ26P098
理由で解く 柔道整復師
初期の変形性膝関節症は「動かし始めに痛み、動いているうちに軽くなる」動作開始時痛が特徴である。
初期は関節軟骨の摩耗と軽度の滑膜炎が中心で、安静にしている間に関節液の潤滑状態が低下し滑膜が硬くなるため、立ち上がりや歩き始めの数歩で痛みが出る。動かしているうちに潤滑が回復して痛みは和らぐので、患者は「歩き出しだけ痛い」「動いていると楽になる」と訴えることが多い。進行すると軟骨の摩耗と骨棘形成が進み、歩行中の持続痛、階段の昇り降り(とくに下り)での痛み、正座困難、内反変形が加わる。末期には安静時痛・夜間痛が出現し、日常生活が大きく制限される。つまり痛みが出るタイミングそのものが進行度の目安になる。初期の対応は大腿四頭筋の筋力強化、体重管理、正座や階段など負担の大きい動作の見直し、必要に応じた足底板の検討で、疼痛が強い時期は無理に動かさず、症状が持続する場合は医療機関での画像評価を勧める。
| 病期 | 痛みのタイミング | 随伴所見 |
|---|---|---|
| 初期 | 動作開始時(動くと軽快) | 軽度の関節裂隙狭小、こわばり |
| 進行期 | 動作中も持続、階段で増強 | 骨棘形成、可動域制限、関節水腫 |
| 末期 | 安静時痛・夜間痛 | 高度の関節裂隙消失、内反変形、歩行障害 |
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