学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ26P097
理由で解く 柔道整復師
4つのうち疼痛が主症状となるのは膝蓋軟骨軟化症。他の3つは不安定感・変形・腫瘤が前面に出て、痛みは目立たないのが特徴である。
膝蓋軟骨軟化症は膝蓋骨関節面の軟骨が軟化・線維化する病態で、若年女性やスポーツ選手に多い。階段の昇降、しゃがみ込み、長く座った後の立ち上がりなどで膝前面が痛み、膝蓋骨を大腿骨に押しつけながら動かすと疼痛や軋轢音が誘発される(膝蓋骨圧迫テスト)。背景には膝蓋大腿関節での圧の偏りがあり、大腿四頭筋とくに内側広筋の筋力低下やQ角の増大が関与する。整形外科的疾患を症状の「主役」で分類しておくと、この種の設問に強くなる。すなわち、動揺性肩関節は不安定感、デュピュイトラン拘縮は変形・拘縮、ベーカー嚢腫は腫瘤と圧迫感が主役で、いずれも疼痛が中心ではない。対応としては内側広筋を中心とした大腿四頭筋の強化、疼痛を誘発する動作(深いしゃがみ込みなど)の調整、下肢アライメントの評価を組み合わせる。
| 疾患 | 主症状 | 疼痛の位置づけ |
|---|---|---|
| 動揺性肩関節 | 不安定感・脱力感・だるさ | 主症状ではない |
| デュピュイトラン拘縮 | 手掌の索状硬結と屈曲拘縮 | 通常伴わない |
| ベーカー嚢腫 | 膝窩の腫瘤・圧迫感 | 通常は無痛(破裂時は疼痛) |
| 膝蓋軟骨軟化症 | 膝前面痛・軋轢音 | 主症状 |
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