学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §9 総論 軟部組織損傷 / QJ26P096
理由で解く 柔道整復師
クアドリラテラルスペース(四辺形間隙)を通るのは腋窩神経であり、この組合せが正しい。絞扼性神経障害は「どのトンネルをどの神経が通るか」の対応で決まる。
四辺形間隙は小円筋(上)・大円筋(下)・上腕三頭筋長頭(内側)・上腕骨外科頸(外側)で囲まれた隙間で、腋窩神経と後上腕回旋動脈が通過する。ここで絞扼されると三角筋の筋力低下・萎縮と肩外側の知覚障害が生じ、外転位・外旋位で症状が誘発される(四辺形間隙症候群)。ほかの主要なトンネルも解剖とセットで押さえる。肩甲切痕は上肩甲横靱帯が屋根となる通路で肩甲上神経が通り、絞扼されると棘上筋・棘下筋が弱る。フローセの腱弓は回外筋浅頭の起始部にある腱性アーチで、橈骨神経深枝(後骨間神経)が通り、絞扼で手指の伸展ができない下垂指を生じる。浅指屈筋腱弓は正中神経の通り道で、円回内筋症候群に含めて扱われる。尺骨神経はギヨン管や肘部管が絞扼部位である。障害された筋と知覚領域から神経を絞り込み、そこから通過するトンネルをたどるのが確実な解き方。
| 絞扼部 | 通過する神経 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 肩甲切痕 | 肩甲上神経 | 棘上筋・棘下筋の筋力低下と萎縮 |
| 四辺形間隙 | 腋窩神経 | 三角筋の筋力低下、肩外側の知覚障害 |
| フローセの腱弓 | 橈骨神経深枝(後骨間神経) | 下垂指(知覚障害は目立たない) |
| 浅指屈筋腱弓 | 正中神経 | 前腕痛、母指〜環指橈側の知覚障害 |
| ギヨン管 | 尺骨神経 | 小指・環指尺側のしびれ、手内在筋麻痺 |
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