学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ26P095
理由で解く 柔道整復師
リトルリーガー肩は上腕骨近位の骨端線が投球の繰り返しで離開するもので、ソルター・ハリス分類ではⅠ型にあたります。
成長期の骨端線(成長軟骨板)は周囲の骨や靱帯より力学的に弱く、外力が集中しやすい部位です。投球動作では加速期から減速期にかけて上腕に大きな回旋力と牽引力が加わり、これが上腕骨近位骨端線に繰り返し作用して疲労性の離開を生じます。骨折線が骨端線に沿って走るだけで骨幹端にも骨端にも及ばないのがⅠ型で、リトルリーガー肩はまさにこの型です。健側と比較したX線で骨端線の開大がみられ、投球時の肩の痛みが主訴となります。骨端線損傷は放置すると成長障害(変形・短縮)を招くおそれがあるため、まず投球を中止して安静を保ち、医師の評価を受けたうえで肩甲帯や体幹の機能を整えながら段階的に投球へ戻していきます。
| 型 | 骨折線の走り方 | 特徴 |
|---|---|---|
| Ⅰ型 | 骨端線のみ | 骨端線離開。リトルリーガー肩はこの型 |
| Ⅱ型 | 骨端線+骨幹端側 | 最も頻度が高い。三角形の骨片を伴う |
| Ⅲ型 | 骨端線+骨端側 | 関節内骨折となる |
| Ⅳ型 | 骨端〜骨端線〜骨幹端を縦断 | 関節面と成長板の両方を損傷 |
| Ⅴ型 | 骨端線の圧挫 | 初期に診断困難、成長障害を残しやすい |
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