学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §9 総論 軟部組織損傷 / QJ28P069
理由で解く 柔道整復師
手掌の橈側、つまり母指から環指の橈側半にかけての掌側の皮膚感覚は正中神経が担当します。
正中神経は前腕を下行し、手根管を通って手掌に出たあと固有掌側指神経に分かれ、母指・示指・中指と環指の橈側半の掌側、およびそれらの指背の末節部を支配します。手根管に入る手前で分かれる掌枝が母指球部の皮膚を支配するため、手根管症候群では母指球の感覚が保たれるのが特徴で、これが高位の正中神経損傷との鑑別点になります。上肢の感覚支配は「掌側か背側か」「橈側か尺側か」の2軸で分けると混同しません。掌側・橈側が正中神経、掌側・尺側と背側・尺側が尺骨神経、背側・橈側が橈骨神経、前腕の外側の皮膚が筋皮神経(外側前腕皮神経)です。感覚障害の範囲を確かめるときは、健側と比べながら触覚・痛覚を左右対称の部位で順に確認します。
| 神経 | 感覚障害の部位 | 代表的な運動障害 |
|---|---|---|
| 筋皮神経 | 前腕の外側(橈側)の皮膚 | 肘屈曲・前腕回外の筋力低下 |
| 橈骨神経 | 手背の橈側、母指〜中指の背側 | 下垂手(手関節・手指の伸展不能) |
| 正中神経 | 手掌の橈側(母指〜環指橈側半)の掌側 | 猿手(母指対立不能) |
| 尺骨神経 | 手掌・手背の尺側(小指と環指尺側半) | 鷲手、フローマン徴候 |
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