学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §7 体温とその調節 / QJ26A071
理由で解く 柔道整復師
熱産生を増やすホルモンはアドレナリンである。寒冷刺激などで交感神経が働くと副腎髄質から分泌され、代謝を全体に高めて熱を生み出す。
体温調節中枢は視床下部(視索前野・前視床下部)にあり、体温が下がると交感神経を介して熱産生を増やし熱放散を減らす方向に働く。熱産生には、骨格筋が不随意に細かく収縮するふるえ熱産生と、筋を使わない非ふるえ熱産生があり、後者の中心となるのがアドレナリンである。アドレナリンは肝と筋のグリコーゲン分解や脂肪組織の脂肪分解を促し、細胞の酸素消費を高めて熱を発生させる。褐色脂肪組織では脱共役蛋白(UCP1)を介して酸化のエネルギーをATPではなく熱として放出させる働きもあり、新生児では特に重要である。より長い時間軸で基礎代謝そのものを底上げするのは甲状腺ホルモン(サイロキシン)で、これも熱産生を増やすホルモンとして押さえておきたい。「短期・即効はアドレナリン、長期・持続は甲状腺ホルモン」と対にして覚えると整理しやすい。
| ホルモン | 産生部位 | 主な作用 | 熱産生への関与 |
|---|---|---|---|
| アドレナリン | 副腎髄質 | 心拍数・血糖上昇、脂肪分解、代謝亢進 | 増やす(即効性) |
| サイロキシン(参考) | 甲状腺 | 基礎代謝の亢進 | 増やす(持続的) |
| エストロゲン | 卵巣(卵胞) | 子宮内膜増殖、二次性徴 | 関与しない |
| グルカゴン | 膵A(α)細胞 | グリコーゲン分解・糖新生で血糖上昇 | 主たる役割ではない |
| プロラクチン | 下垂体前葉 | 乳汁産生の促進 | 関与しない |
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