学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §5 消化と吸収 / QJ26A070
理由で解く 柔道整復師
門脈(肝門脈)は、消化管で吸収された栄養素を含む静脈血を肝臓へ運び込む血管である。栄養素はまず肝で処理されてから全身に配られる。
門脈は上腸間膜静脈と脾静脈が合流してできる太い静脈で、胃・小腸・大腸・膵臓・脾臓からの血液を集め、肝門から肝臓に入る。腸の毛細血管を通ったあと、肝臓で再び類洞という毛細血管に分かれるため、毛細血管を二度通る特殊な循環路であり、これを門脈系という。運ばれるのはブドウ糖やアミノ酸などの水溶性栄養素で、肝細胞がこれらを貯蔵・変換し、同時にアンモニアや薬物・毒物を代謝して無害化する(初回通過効果)。肝臓に入る血液のおよそ7〜8割はこの門脈血で、酸素は少ないが栄養素に富む。残りの2〜3割は酸素の豊富な固有肝動脈が供給する。両者は類洞で合流し、処理を終えた血液は中心静脈から肝静脈へ集まり下大静脈に注ぐ。なお脂質はリンパ管(乳び管→胸管)を通って静脈角に入るため門脈は通らず、胆汁は血管ではなく胆管系を流れる点も区別したい。
| 管 | 向き | 中身 | 行き先 |
|---|---|---|---|
| 門脈(肝門脈) | 肝臓へ入る | 静脈血(栄養素に富む) | 肝門→類洞 |
| 固有肝動脈 | 肝臓へ入る | 動脈血(酸素に富む) | 肝門→類洞 |
| 肝静脈 | 肝臓から出る | 処理を終えた静脈血 | 下大静脈→右心房 |
| 胆管(総胆管) | 肝臓から出る | 胆汁 | 大十二指腸乳頭→十二指腸 |
| リンパ管(乳び管→胸管) | 腸から出る | 吸収された脂質 | 左静脈角 |
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