学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §7 体温とその調節 / QJ27A071
理由で解く 柔道整復師
設定温度(セットポイント)が上がると、体は現在の体温を「低すぎる」と判断する。そのため熱を作る反応であるふるえが起こる。
感染などによりインターロイキン1をはじめとする内因性発熱物質が産生されると、視床下部でプロスタグランジンE2が作られ、体温調節中枢のセットポイントが引き上げられる。すると実際の体温はセットポイントより低いことになるので、熱産生を増やす反応(骨格筋の不随意な収縮=ふるえ/シバリング、アドレナリン分泌による代謝亢進)と、熱放散を減らす反応(皮膚血管の収縮、立毛、発汗の抑制)が同時に動員される。発熱の初期に強い寒気とともに体が震えるのはこのためで、体温が新しいセットポイントに達すると震えは止まる(極期)。その後セットポイントが元に戻る解熱期には、今度は体温が高すぎることになるので、発汗と皮膚血管拡張によって熱を逃がす。発熱の各時期でどちらの反応が優位かを流れで捉えておくとよい。
| 時期 | セットポイントと体温の関係 | 起こる反応 | 自覚症状 |
|---|---|---|---|
| 発熱初期(上昇期) | セットポイント > 体温 | ふるえ、皮膚血管収縮、立毛、発汗抑制 | 悪寒、戦慄、手足の冷え |
| 極期 | セットポイント = 体温 | ふるえ停止、高体温で安定 | 熱感、倦怠感 |
| 解熱期 | セットポイント < 体温 | 発汗、皮膚血管拡張 | 大量の発汗、暑さ |
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