学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ25P090
理由で解く 柔道整復師
膝関節脱臼は膝窩動脈損傷を合併しうる緊急性の高い外傷。末梢動脈(足背動脈・後脛骨動脈)の拍動確認が最重要で、4が正しい。
大腿骨と脛骨が完全に外れるには、十字靱帯を含む複数の靱帯が同時に断裂する必要があり、膝関節脱臼は高エネルギー外傷で生じる。膝窩では膝窩動脈が骨に近接して走り、上下を分枝で係留されているため、脱臼による牽引や圧迫で内膜損傷・断裂を受けやすい。血行障害の見逃しは下肢切断につながるため、来所時と整復後の両方で足背動脈・後脛骨動脈の拍動、皮膚色・皮膚温、感覚(総腓骨神経麻痺による下垂足の有無)を必ず確認し、異常があれば直ちに医療機関へ搬送する。方向別では膝の過伸展強制による前方脱臼が最も多い。
| 脱臼の方向 | 受傷機転 | 主な合併損傷 |
|---|---|---|
| 前方脱臼(最多) | 膝の過伸展強制 | 後十字靱帯断裂、膝窩動脈の牽引損傷 |
| 後方脱臼 | 屈曲位の脛骨粗面部への前方からの直達外力(ダッシュボード損傷) | 後十字靱帯断裂、膝窩動脈の直接損傷 |
| 側方・回旋脱臼 | 強い内・外反や回旋の強制 | 側副靱帯断裂、総腓骨神経麻痺 |
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