学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ25P089
理由で解く 柔道整復師
中心性脱臼は寛骨臼の「底(臼底)」が破れて骨頭が骨盤腔側へ入り込むものを指す。臼「縁」の骨折を伴うものとする4が、設問の条件(誤っているもの)に当てはまる。
股関節は臼が深く、関節包と靱帯(腸骨大腿靱帯など)も強靱なため、脱臼するには大きな介達外力が必要である。典型は膝を屈曲した坐位で大腿長軸方向に外力が加わる受傷機転(ダッシュボード損傷など)で、方向別では後方脱臼が大多数を占める。同じ長軸方向の外力でも、股関節が外転位にあると力が臼底に集中して臼底が骨折し、骨頭が骨盤腔内へ突出する。これが中心性脱臼である。一方、寛骨臼の後縁(後壁)の骨折は後方脱臼に合併する脱臼骨折で、整復後も再脱臼しやすいため、整復後は牽引や安静で関節を安定させながら画像評価につなぐ。
| 型 | 骨頭の位置 | 患肢の肢位 | 合併しやすい骨折 |
|---|---|---|---|
| 後方脱臼(腸骨・坐骨) | 寛骨臼の後方 | 屈曲・内転・内旋、短縮 | 寛骨臼後縁(後壁)骨折、坐骨神経損傷 |
| 前方脱臼(恥骨・閉鎖孔) | 寛骨臼の前方・下方 | 外転・外旋(屈曲または伸展) | 大腿骨頭の陥凹骨折、大腿動静脈・大腿神経の圧迫 |
| 中心性脱臼 | 骨盤腔内へ突出 | 変形・短縮は軽度、弾発性固定は乏しい | 寛骨臼底の骨折 |
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