学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ25P066
理由で解く 柔道整復師
タナ障害(滑膜ヒダ障害)が最も起こりやすいのは膝蓋内側滑膜ヒダである。膝の屈伸のたびに大腿骨内側顆と膝蓋骨内側縁の間に挟み込まれ、摩擦を受け続ける位置にあるからである。
滑膜ヒダは胎生期に膝関節腔を仕切っていた隔壁の遺残で、成人でも膝蓋上・膝蓋内側・膝蓋下(ムコ靱帯)などが残ることがある。このうち膝蓋内側滑膜ヒダは大腿骨内側顆の前面を縦に走り、膝屈伸で内側顆の上を乗り越えるように動く。反復する屈伸動作や膝前面の打撲で炎症を起こすとヒダが肥厚・線維化し、挟み込みが強くなって屈伸時のクリック音・引っかかり感・膝蓋骨内側縁の圧痛を生じる。棚(タナ)のように張り出す形からこの名がある。成長期のバレーボール・バスケットボール選手など、屈伸を繰り返す競技者に多い。
| 滑膜ヒダ | 位置 | タナ障害との関係 |
|---|---|---|
| 膝蓋上滑膜ヒダ | 膝蓋上嚢と関節腔の境 | 遺残は多いが挟み込まれにくい |
| 膝蓋内側滑膜ヒダ | 大腿骨内側顆前面〜膝蓋骨内側 | 最も障害を起こす(本症の本体) |
| 膝蓋下滑膜ヒダ(ムコ靱帯) | 顆間窩〜膝蓋下脂肪体 | 深部にあり症状を出しにくい |
| 外側のヒダ | — | 遺残自体がまれ |
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