学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ24P100

理由で解く 柔道整復師

QJ24P100 柔道整復理論

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問100
問題
シンスプリントで誤っているのはどれか。
選択肢
1 扁平足は発症要因の一つである。
2 脛骨の中央以下で内後側縁に圧痛がみられる。
3 足関節底屈抵抗運動で疼痛が増強する。
4 発症後3週で仮骨の形成がみられる。
解答
正解4(発症後3週で仮骨の形成がみられる。)
解説

「誤っているのはどれか」を問う設問。答えは4で、シンスプリントでは仮骨は形成されない。

シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、ランニングやジャンプの反復によってヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋が脛骨後内側縁の骨膜を繰り返し牽引することで生じる。硬い路面、練習量の急増、シューズの不適合、回内足・扁平足などが誘因となる。骨に連続性の破綻はないため単純エックス線では原則として異常を認めず、限局した圧痛や骨透亮像・仮骨がみられる場合は脛骨疲労骨折を考える。この区別は練習再開の可否に直結する。

✓ 4. これが答え(誤っている記述)
発症後3週で仮骨の形成がみられる。
シンスプリントは骨膜・筋膜の炎症であって骨折ではないため、仮骨は形成されない。仮骨や限局した圧痛・叩打痛が確認される場合は疲労骨折を疑い、運動を休止して医師の画像評価につなぐ。
✗ 1. 正しい記述(答えではない)
扁平足は発症要因の一つである。
扁平足や回内足は後脛骨筋・ヒラメ筋への牽引ストレスを増やすため、発症要因となる。
✗ 2. 正しい記述(答えではない)
脛骨の中央以下で内後側縁に圧痛がみられる。
脛骨中央から遠位1/3の後内側縁に、広い範囲のびまん性の圧痛を認めるのが典型。
✗ 3. 正しい記述(答えではない)
足関節底屈抵抗運動で疼痛が増強する。
ヒラメ筋・後脛骨筋など底屈に働く筋が収縮して付着部を牽引するため、疼痛が強まる。
ポイント
  • 圧痛は脛骨中〜遠位1/3の後内側縁に広い範囲で出る(疲労骨折は限局性)。
  • 誘因は練習量の急増、硬い路面、回内足・扁平足、下腿三頭筋の柔軟性低下。
  • 単純エックス線は原則異常なし。仮骨がみられれば疲労骨折を考える。
  • 対応は運動量の調整、下腿三頭筋・後脛骨筋のストレッチ、インソールによる足部アライメント改善、練習環境の見直し。
  • 安静時痛や夜間痛、限局した叩打痛があれば医療機関につなぐ。
比較表
項目シンスプリント脛骨疲労骨折
病態骨膜・筋膜の炎症骨の微小骨折
圧痛広範囲・びまん性限局性・叩打痛あり
単純X線原則異常なし骨透亮像・仮骨
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