学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ24P099

理由で解く 柔道整復師

QJ24P099 柔道整復理論

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問99
問題
半月板損傷で正しいのはどれか。
選択肢
1 伸展した膝関節に回旋力が加わり発生する。
2 円板状半月に起因する損傷は小児に多い。
3 半月板前節の断裂が多い。
4 牽引アプライテストは診断に有用である。
解答
正解2(円板状半月に起因する損傷は小児に多い。)
解説

半月板損傷で正しいのは2。円板状半月による損傷は小児にみられる。

半月板は膝屈曲位で後方へ移動し、荷重と回旋が加わると大腿骨顆と脛骨関節面の間に挟み込まれて損傷する。したがって発生肢位は膝屈曲(半屈曲)位であり、伸展位ではむしろ安定している。損傷は後節(後角)に多く、内側半月は関節包・内側側副靱帯と結合して可動性が乏しいことも損傷しやすさの一因となる。円板状半月は半月板が円板状に厚く広がった先天的な形態異常で外側半月に多く、可動性が悪いため軽微な動作でも損傷する。

✓ 2. 正しい
円板状半月に起因する損傷は小児に多い。
形態異常のため明らかな外傷がなくても損傷し、小児・学童期にクリック音や弾発、伸展制限で気づかれることが多い。外側半月に多いのも特徴。
✗ 1. 誤り
伸展した膝関節に回旋力が加わり発生する。
膝屈曲位での荷重+回旋で発生する。伸展位では半月板は前方に移動しており、顆間に挟まれにくい。
✗ 3. 誤り
半月板前節の断裂が多い。
多いのは後節(後角)の断裂。屈曲位で後方に押し込まれる部位が損傷しやすい。
✗ 4. 誤り
牽引アプライテストは診断に有用である。
アプライテストは圧迫(軸圧+回旋)で疼痛が出れば半月板損傷、牽引(牽引+回旋)で疼痛が出れば側副靱帯損傷を示唆する。半月板の評価に有用なのは圧迫のほう。
ポイント
  • 発生機序は膝屈曲・荷重位での回旋。伸展位ではない。
  • 後節(後角)の損傷が多く、内側半月は可動性が小さいぶん挟まれやすい。
  • 円板状半月は外側半月に多く、小児期からクリック・弾発・伸展制限を生じる。
  • 検査はマクマレーテスト、アプライ圧迫テスト、関節裂隙の圧痛、ロッキングの有無。
  • ロッキングで伸展できないときは無理に伸ばさず、医療機関の評価につなぐ。
比較表
アプライテスト加える力陽性が示すもの
圧迫(圧迫回旋)軸圧+回旋半月板損傷
牽引(牽引回旋)牽引+回旋側副靱帯損傷
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。