学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ25P067
理由で解く 柔道整復師
ベネット損傷は投球動作の繰り返しで肩甲骨関節窩の後下縁に骨棘が形成される投球障害肩である。この病態で外旋可動域が「減少」することはなく、むしろ投球側では外旋が増大し内旋が減少する。
投球のコッキング後期から加速期にかけて、肩関節は外転・最大外旋位となり後方関節包や上腕三頭筋長頭起始部に強い牽引力がかかる。この牽引が繰り返されると、関節窩後下縁に沿って骨棘(ベネット骨棘)が形成される。臨床では肩後方の限局性圧痛と、外転・外旋を強制したときの後方痛が特徴となる。一方、投球肩に共通する可動域の変化は「外旋の増大・内旋の減少(GIRD)」であり、後方関節包の拘縮によって内旋が制限されるのが典型である。したがって外旋可動域の減少はベネット損傷の所見として合致しない。設問は「みられないのはどれか」であり、答えは1となる。
| 項目 | ベネット損傷でみられる | みられない |
|---|---|---|
| 圧痛部位 | 肩関節後方(関節窩後下縁) | 肩関節前方の限局性圧痛が主体となること |
| 可動域 | 外旋増大・内旋減少 | 外旋可動域の減少 |
| 疼痛の時期 | コッキング後期〜フォロースルー期 | 安静時のみの持続痛 |
| 誘発肢位 | 外転・外旋強制 | 下垂位での内転 |
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