学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §7 滅菌法と消毒法 / QJ25P045
理由で解く 柔道整復師
正しいのは1。皮膚の消毒で実際に取り除けるのは一時的(通過性)フローラであり、毛包の深部などに住む常在フローラを完全に消し去ることはできません。
皮膚の細菌は2種類に分けて考えます。一時的フローラ(通過菌)は、手指や術野に外から付着した黄色ブドウ球菌やグラム陰性桿菌などで、皮膚表面にいるため洗浄と消毒で除去できます。一方、常在フローラ(表皮ブドウ球菌、アクネ菌など)は毛包・皮脂腺・汗腺の深部に生息し、消毒薬が届ききらないため減らせても無菌にはできません。手術部位感染対策で「手洗い+消毒」を繰り返す理由も、術野を無菌にできるからではなく、一時的フローラを確実に落とし常在菌を最小化するためです。この使い分けが消毒と滅菌を区別する土台になります。
| 方法 | 条件 | 適する対象 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 高圧蒸気滅菌(オートクレーブ) | 飽和水蒸気 121℃約20分/134℃短時間 | 金属器具、ガラス、リネン | 熱・湿気に弱い素材、油脂、粉末には不可 |
| 酸化エチレンガス(EOG)滅菌 | 50〜60℃の低温ガス | プラスチック、ゴム、内視鏡、カテーテル | 発癌性。エアレーションで残留ガスを除く |
| 過酸化水素低温プラズマ滅菌 | 低温・短時間 | 熱に弱い精密器材 | 紙・リネン・長い管腔には不向き |
| 消毒(薬液) | 薬剤ごとの濃度・接触時間 | 皮膚、粘膜、環境 | 芽胞まで死滅させられるとは限らない。クロルヘキシジンは粘膜禁忌 |
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