学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §7 滅菌法と消毒法 / QJ26P051
理由で解く 柔道整復師
ポビドンヨードは遊離したヨウ素が微生物の蛋白質を酸化・変性させて殺菌する。血液や膿など蛋白質(有機物)が多い場所ではヨウ素がそちらに消費され、殺菌力が落ちる。
ポビドンヨードはポリビニルピロリドンにヨウ素を結合させた製剤で、水分がある環境で少しずつ遊離ヨウ素を放出する。この遊離ヨウ素が菌体蛋白のSH基などと反応して酵素や構造蛋白を不活化するため、細菌・真菌・ウイルスに広く効く。裏を返すと、創面に血液・膿・壊死組織といった蛋白質が残っていると、ヨウ素は菌に届く前にそれらと反応して使い切られてしまう。だから消毒の前に流水や生理食塩水で創を十分に洗い、汚れを落としてから塗布することが重要である。また効果の発現には接触時間が必要で、塗ったらすぐ拭き取らず、乾くまで(おおむね2分程度)待つ。褐色が薄れて消えるのは、ヨウ素が使われて効力が下がったサインと考える。
| 消毒薬 | 作用の特徴 | 弱点・注意点 |
|---|---|---|
| ポビドンヨード | 遊離ヨウ素が蛋白質を酸化・変性。広いスペクトル、粘膜・創面にも使える | 血液・膿など蛋白質で失活。乾くまでの接触時間が必要。着色、ヨウ素過敏 |
| アルコール(消毒用エタノール) | 蛋白凝固で速効性。手指・皮膚の消毒に | 汚れが残ると効果が落ちる。粘膜・開放創には刺激が強く不適。芽胞に無効、引火性 |
| クロルヘキシジン | 皮膚への残存性があり持続的に働く | 粘膜への使用は避ける(アナフィラキシーの報告)。芽胞に無効 |
| ベンザルコニウム(陽イオン界面活性剤) | 刺激が少なく粘膜にも使える | 石けん(陰イオン界面活性剤)と混ざると失活。芽胞・結核菌に無効 |
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