学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §16 脳卒中(救急法) / QJ26P050
理由で解く 柔道整復師
くも膜下出血の初発症状は「これまで経験したことのない突然の激しい頭痛」である。眼振は小脳や脳幹の病変を示す徴候で、くも膜下出血の初期症状として代表的ではない。
脳卒中は出血・梗塞の部位によって最初に出る症状が決まるので、部位と症状の対応で覚える。被殻出血は内包に隣接するため対側の片麻痺・感覚障害が前面に出て、病巣側を見る共同偏視を伴う。視床出血は対側の感覚障害が優位で、両眼が内下方を向く(鼻先を見るような)偏視が特徴。橋出血は意識障害、両側の高度な縮瞳(pinpoint pupil)、四肢麻痺、失調性呼吸などの呼吸異常、高体温を呈し重篤である。小脳出血は突然の後頭部痛・回転性めまい・嘔吐と起立歩行不能が中心で、片麻痺は伴わない。くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂によることが多く、突然の激烈な頭痛、嘔吐、一過性の意識消失、項部硬直(発症直後は明らかでないこともある)を示す。施術中に突然の激しい頭痛、片麻痺、呂律が回らないなどの症状が出たら、施術を中止して直ちに救急要請し、発症時刻を記録して引き継ぐ。
| 部位 | 特徴的な初期症状 | 瞳孔・眼位 |
|---|---|---|
| 被殻出血 | 対側の片麻痺・感覚障害 | 病巣側への共同偏視 |
| 視床出血 | 対側の感覚障害が優位 | 内下方偏視、縮瞳 |
| 橋出血 | 意識障害、四肢麻痺、呼吸異常、高体温 | 両側の高度縮瞳(pinpoint pupil) |
| 小脳出血 | 回転性めまい、嘔吐、後頭部痛、起立歩行不能(片麻痺なし) | 健側への共同偏視、眼振 |
| くも膜下出血 | 突然の激しい頭痛、嘔吐、意識消失、項部硬直 | 動脈瘤の部位により動眼神経麻痺(散瞳)を伴うことがある |
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