学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ25A029
理由で解く 柔道整復師
正答は4。PIP関節が過伸展を強制されると、掌側板の付着部が中節骨基部から引き剥がされます。
掌側板はPIP関節の掌側にある線維軟骨性の板で、近位は基節骨に膜様に、遠位は中節骨基部に強固に付着し、関節の過伸展を制動しています。突き指などで指が過伸展されるとこの制動が限界を超え、中節骨基部の掌側に小さな裂離骨片を生じます。単なる捻挫として扱われやすい損傷ですが、見逃すと腫脹と可動域制限が長引き、白鳥の首変形につながることもあります。指骨骨折全体では末節骨骨折が最も多く、その多くは挟まれ・打撲・圧挫といった直達外力によるものです。基節骨骨幹部骨折では、近位骨片を骨間筋が屈曲させ、遠位骨片を中央索が伸展位へ引くため、骨折部の角の頂点が掌側を向く掌側凸の角状変形をとります。
| 部位・損傷 | 主な発生機序 | 特徴的な所見・変形 |
|---|---|---|
| 末節骨骨折 | 直達外力(挟まれ、打撲、圧挫) | 指骨骨折で最多。爪下血腫・爪床損傷を伴いやすい |
| 中節骨骨折 | 直達・介達外力 | 骨折線の位置と腱の付着関係で変形の向きが変わる |
| 基節骨骨幹部骨折 | 直達・介達外力 | 掌側凸変形(骨間筋が近位骨片を屈曲、中央索が遠位骨片を伸展。頂点は掌側) |
| 掌側板付着部裂離骨折 | 介達外力(PIP関節の過伸展) | 中節骨基部掌側の裂離骨片、掌側の圧痛、過伸展時痛 |
| 骨性槌指 | 介達外力(指尖への突き=DIPの強制屈曲) | 末節骨基部背側の裂離、DIP関節の自動伸展不能 |
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