学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ25A028
理由で解く 柔道整復師
中手骨頸部骨折の代表がボクサー骨折で、拳で殴打した際に第5(次いで第4)中手骨頸部が折れ、骨頭が掌側に屈曲転位する。
手の骨折は「どの骨の、どこが折れたか」で名前が決まっているので、部位を軸に整理すると混乱しない。母指の中手骨基部に生じる関節内骨折がベネット骨折(脱臼を伴う二骨片型)とローランド骨折(T字・Y字型の粉砕型)、小指の中手骨基部に生じる同型の関節内脱臼骨折が逆ベネット骨折である。これらはいずれも基部=関節内であるのに対し、ボクサー骨折だけが頸部=関節外の骨折という位置づけになる。ボクサー骨折では骨間筋の牽引で骨頭が掌側に傾き、握りこぶしをつくったときに中手骨頭の隆起(ナックル)が消失する。整復は基節骨を握ってMP関節・PIP関節を90度屈曲させ、基節骨を介して骨頭を背側へ押し上げるジャハス法が基本で、固定はMP関節を屈曲位に保つ。回旋転位が残ると指が交差するため、屈曲時に全指が舟状骨結節へ向かうかを必ず確認し、整復位が保てない場合や関節内骨折を疑う場合は医師へ紹介する。
| 名称 | 部位 | 関節内/外 | 転位を起こす筋・特徴 |
|---|---|---|---|
| ボクサー骨折 | 第5(第4)中手骨頸部 | 関節外 | 骨間筋。骨頭が掌側屈曲、ナックル消失 |
| ベネット骨折 | 第1中手骨基部 | 関節内(脱臼骨折) | 長母指外転筋。掌尺側小骨片が残る |
| ローランド骨折 | 第1中手骨基部 | 関節内(粉砕) | T字・Y字型。予後不良 |
| 逆ベネット骨折 | 第5中手骨基部 | 関節内(脱臼骨折) | 尺側手根伸筋。ベネットの鏡像 |
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