学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ25A025
理由で解く 柔道整復師
正答は3。胸郭を離れた部位から圧迫すると骨折部に痛みが響く胸郭圧迫痛(介達痛)が、肋骨骨折を疑う基本の所見です。
肋骨は胸骨と脊柱をつないで胸郭という輪をつくっています。そのため、胸骨と背部から前後方向に、あるいは左右から圧迫すると輪全体がたわみ、骨の連続性が絶たれた骨折部に応力が集中して鋭い痛みが再現されます。これが胸郭圧迫痛で、深呼吸・咳嗽・くしゃみ・体幹回旋でも疼痛が増強します。好発部位は第5〜8肋骨の側方です。臨床で重要なのは骨折そのものより合併損傷で、胸膜・肺が傷つけば気胸・血胸・皮下気腫を、連続する複数肋骨がそれぞれ2か所以上折れれば動揺胸郭(フレイルチェスト)を生じます。呼吸状態と皮下の握雪感を必ず確認し、異常があれば直ちに医科へ紹介します。
| 病態 | 骨の連続性 | 主な所見 |
|---|---|---|
| 不全骨折(亀裂骨折) | 保たれる | 限局性圧痛、胸郭圧迫痛、深呼吸・咳嗽時痛。胸郭支持性は保たれる |
| 完全骨折(単発) | 絶たれる | 圧迫痛が明瞭、軋轢音、限局した陥凹・段差 |
| 多発骨折(動揺胸郭) | 複数箇所で絶たれる | 胸郭支持性の消失、吸気時陥凹の奇異呼吸、呼吸不全 |
| 緊張性気胸(合併損傷) | — | 患側呼吸音減弱、頸静脈怒張、縦隔の健側偏位、ショック |
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