学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ24P107
理由で解く 柔道整復師
バックハンドストロークで生じた肘外側の痛みに、中指伸展テストとトムゼンテストの陽性がそろっており、上腕骨外側上顆炎(いわゆるテニス肘)と考えられます。その主座になるのは短橈側手根伸筋の起始部です。
上腕骨外側上顆には手関節と手指の伸筋群がひとまとまりになった共通伸筋起始腱が付着します。その中で短橈側手根伸筋の起始部は深層にあって上腕骨小頭と接するため、肘を曲げ伸ばしするたびに骨と擦れ合う位置関係にあります。ここに、手関節を背屈位に保ったままボールの衝撃を受け止める動作が繰り返し加わると、微小な断裂と修復不全が積み重なって腱付着部の変性(腱付着部症)が起こります。トムゼンテストは手関節の背屈に抵抗を加えて伸筋群の起始部を直接引っ張るテストで、中指伸展テストは、短橈側手根伸筋が第3中手骨底に停止するという解剖を利用して同筋を選択的に緊張させるテストです。この2つがそろって陽性であることが、病巣が短橈側手根伸筋の起始部にあることを強く示しています。半年前から週1回という慣れない反復負荷と、この年代の腱変性が背景にあります。
| 上腕骨外側上顆炎 | 上腕骨内側上顆炎 | |
|---|---|---|
| 主な責任筋 | 短橈側手根伸筋(共通伸筋起始腱) | 円回内筋・橈側手根屈筋(共通屈筋起始腱) |
| 痛む動作 | 手関節背屈、物を持ち上げる、絞る | 手関節掌屈、前腕回内、握り込み |
| スポーツ場面 | テニスのバックハンド | フォアハンド、ゴルフ、投球 |
| 誘発テスト | トムゼン、中指伸展、チェアテスト | 前腕回内・手関節掌屈への抵抗テスト |
| 鑑別で注意 | 後骨間神経の絞扼 | 尺骨神経障害、内側側副靱帯損傷 |
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