学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §8 疾患別各論 感染性疾患 / QJ24P060
理由で解く 柔道整復師
化膿性脊椎炎の好発部位は腰椎が最も多く、次いで胸椎で、頸椎はまれである。正答は1。
多くは黄色ブドウ球菌が血行性に椎体へ運ばれて発症する。糖尿病、透析、悪性腫瘍、ステロイド使用、高齢といった免疫の落ちた状態が背景にあり、尿路感染や皮膚感染、血管カテーテルが感染源となる。椎体終板から椎間板へ炎症が広がるため、安静にしていても続く激しい腰背部痛と棘突起の叩打痛が中心症状となり、CRPや赤沈の上昇をみる。発熱を伴うことが多いが、はっきりしない例も半数近くあり、CRP・赤沈の上昇のほうが鋭敏である。「熱がないから感染ではない」と考えると見逃す。単純X線で椎体終板の不整や椎間腔の狭小化が現れるのは発症から2〜3週後であり、早期診断にはMRIが有用である。安静時痛が強く改善しない腰背部痛では、発熱の有無にかかわらず、施術を続けるのではなく速やかに医療機関の血液検査・画像評価につなぐ。
| 化膿性脊椎炎 | 結核性脊椎炎(脊椎カリエス) | |
|---|---|---|
| 起因菌 | 黄色ブドウ球菌が最多 | 結核菌 |
| 経過 | 急性〜亜急性 | 慢性・緩徐 |
| 好発部位 | 腰椎>胸椎>頸椎 | 胸腰椎移行部 |
| 膿瘍 | 硬膜外膿瘍・腸腰筋膿瘍 | 流注膿瘍(寒性膿瘍) |
| 変形 | 比較的軽度 | 椎体破壊による後彎(亀背) |
| 発熱 | 発熱を伴うことが多い(無熱例も少なくない) | 微熱・全身倦怠 |
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