学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §6 総論 スポーツ整形外科 / QJ33P058
理由で解く 柔道整復師
スポーツ整形外科は、運動によって身体にかかる力(急性の外傷と、繰り返しの負荷による使いすぎ)で生じる運動器の障害を扱う領域である。選択肢のうち力学的負荷が発症・進行に直結するのは変形性膝関節症。
変形性膝関節症は関節軟骨の摩耗と変性が本態で、加齢に加えて肥満・内反変形(O脚)・過度の使用が進行因子になる。とくに半月板損傷や前十字靱帯損傷のあとに関節が不安定なまま使われると、若い年代でも二次性の変形性膝関節症に至る。したがって外傷の適切な治療、体重管理、大腿四頭筋を中心とした筋力強化、着地や切り返しのフォーム指導といった予防・再発防止がそのままスポーツ整形外科の課題になる。他の三つは代謝性・自己免疫性・骨化性の疾患で、運動器が力学的に壊れて起こる障害ではなく、内科的あるいは脊椎外科的な治療が主体となる(運動や脱水が症状の誘因になることはあっても、それは発症の本態ではない)。
| 疾患 | 本態 | 主な要因 | 運動負荷との関係 |
|---|---|---|---|
| 変形性膝関節症 | 関節軟骨の摩耗・変性 | 加齢、肥満、アライメント、外傷後の不安定性 | 直結する(一次予防・二次予防の対象) |
| 痛風 | 尿酸塩結晶による急性関節炎 | 尿酸代謝異常、食事・飲酒 | 発症の本態ではない(激しい運動・脱水は発作の誘因になりうる) |
| 関節リウマチ | 滑膜の自己免疫性炎症 | 自己免疫、遺伝素因 | 発症の本態ではない |
| 後縦靱帯骨化症 | 後縦靱帯の骨化による脊髄圧迫 | 遺伝素因、糖代謝異常など | 発症の本態ではない(骨化がある人は外傷時のリスクに注意) |
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