学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §6 総論 スポーツ整形外科 / QJ32P057
理由で解く 柔道整復師
スポーツによる運動器の傷害は、一度の大きな外力で起こる「スポーツ外傷」と、小さな負荷の繰り返しが蓄積して起こる「スポーツ障害」に分けられる。本問は後者(障害=オーバーユース)の特徴を問うている。
スポーツ障害の代表は疲労骨折、シンスプリント、テニス肘・ゴルフ肘、ジャンパー膝、野球肘といった腱・付着部・骨の慢性的な負荷による病態である。発生要因は二つに整理すると覚えやすい。選手側の内的要因(下肢アライメント異常、関節弛緩性、筋力・柔軟性の不足、成長期の骨端の弱さ、体格や年齢)と、環境側の外的要因(練習量・練習頻度、フォーム、シューズやラケットなどの用具、路面やコートの硬さ)である。したがって対策も「休ませる」だけでは足りず、内的要因には筋力強化・柔軟性改善・フォーム修正、外的要因には練習量の調整や用具・路面の見直しというように、要因を一つずつ点検して負荷を減らす方向で組み立てる。なお外傷と障害の線引きは成書により幅があり、繰り返す捻挫が慢性不安定症へ移行するように両者が連続する例もある。
| スポーツ外傷 | スポーツ障害 | |
|---|---|---|
| 外力のかかり方 | 1回の大きな外力(急性) | 小さな外力の反復・蓄積(慢性) |
| 発症の仕方 | 受傷の瞬間がはっきりする | いつからか特定しにくい |
| 代表疾患 | 捻挫、脱臼、骨折、肉ばなれ | 疲労骨折、シンスプリント、テニス肘、野球肘、ジャンパー膝 |
| 主な要因 | 接触・転倒・急な方向転換 | 内的(関節弛緩性・アライメント・筋力不足)+外的(練習量・用具・路面) |
| 対策の軸 | 受傷機転の回避、防具、ルール | 負荷量の調整、フォーム・用具の見直し、筋力/柔軟性の改善 |
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