学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §9 疾患別各論 骨および軟部腫瘍 / QJ32P058
理由で解く 柔道整復師
骨肉腫は10代に好発する原発性悪性骨腫瘍で、膝周囲の骨幹端に多い。腫瘍細胞が自ら骨(類骨)を作るため、単純エックス線で骨表面から放射状に伸びるスピクラ(日光放射状陰影)などの骨膜反応を示す。
「腫瘍が骨を作る」という一点から、この疾患の所見はほぼ説明できる。急速に増大した腫瘍が皮質を破って骨膜を押し上げるため、骨膜が持ち上げられた辺縁にコッドマン三角が、骨表面から垂直方向に伸びる腫瘍骨としてスピクラ(sunburst appearance)が現れる。骨形成が盛んな結果、血中のアルカリフォスファターゼ(ALP)とLDHが上昇し、これらは治療反応や再発の指標としても使われる。転移は血行性で、まず肺に起こるため、初診時から胸部CTでの評価が欠かせない。好発部位は大腿骨遠位・脛骨近位(膝周囲)と上腕骨近位で、成長が最も盛んな骨幹端に一致する。臨床では夜間にも続く疼痛と腫脹が続き、成長痛やスポーツ障害と紛らわしいことがある。安静で軽快しない疼痛・腫脹が続く若年者では、施術で経過をみ続けず、早期に整形外科での画像評価につなぐ姿勢が重要である。治療は術前化学療法・患肢温存手術・術後化学療法が標準となっている。
| 骨肉腫 | ユーイング肉腫 | 骨巨細胞腫 | |
|---|---|---|---|
| 好発年齢 | 10代 | 10代前半(やや若い) | 20〜40歳代 |
| 好発部位 | 長管骨の骨幹端(膝周囲) | 長管骨骨幹、骨盤 | 長管骨骨端(膝周囲) |
| X線の特徴 | スピクラ、コッドマン三角 | 玉ねぎの皮様(onion peel)骨膜反応 | 石けん泡沫状、骨端の膨隆性透亮像 |
| 全身症状 | 乏しい | 発熱・炎症反応上昇(骨髄炎と紛らわしい) | 乏しい |
| 悪性度 | 悪性 | 悪性 | 中間悪性(局所再発しやすい) |
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