学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §9 疾患別各論 骨および軟部腫瘍 / QJ29P059
理由で解く 柔道整復師
骨巨細胞腫です。内部が骨性の隔壁で仕切られ、石鹸の泡のような多房性の透亮像を示します。
骨腫瘍のエックス線像は「年齢・部位・透亮像の性状」の3点で絞り込みます。骨巨細胞腫は20〜40歳に多く、大腿骨遠位・脛骨近位・橈骨遠位など長管骨の骨端に偏って発生し、骨を膨らませるように大きくなります。内部に残った骨梁が隔壁として写るため、房が集まったような多房性(石鹸の泡状)の透亮像となり、皮質は薄く引き伸ばされます。組織学的には良性に分類されますが局所再発が多く、まれに肺へ転移することもあるため、掻爬・骨移植や広範切除など確実な処置が必要です。本問は、設問文に示された「多房性」という語だけで判断できる知識問題です。他の3つも透亮像を作りますが、それぞれ別の特徴的な写り方をするので、多房性か単房性か、すりガラス状か、石灰化を伴うかで区別できます。
| 腫瘍 | 好発年齢 | 好発部位 | エックス線像 |
|---|---|---|---|
| 骨巨細胞腫 | 20〜40歳 | 大腿骨遠位・脛骨近位・橈骨遠位の骨端 | 多房性(石鹸の泡状)、偏在性・膨隆性、皮質菲薄化 |
| 内軟骨腫 | 10〜40歳 | 手の指骨・中手骨 | 境界明瞭な透亮像+点状・輪状石灰化 |
| 孤立性骨嚢腫 | 小児〜若年 | 上腕骨近位・大腿骨近位の骨幹端 | 単房性、長軸方向に伸びる、病的骨折で骨片が落ち込む |
| 線維性骨異形成 | 小児〜若年 | 大腿骨近位・脛骨・肋骨・頭蓋 | すりガラス状陰影、羊飼いの杖変形 |
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