学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0737

理由で解く 生理学

Q0737 神経

出典:あマ指 第23回(2015) 問題30
問題
カテコールアミンα受容体が関与するのはどれか。
選択肢
1 血管の収縮
2 気管支の拡張
3 心収縮力の増大
4 胃腸管平滑筋の収縮
解答
正解1(血管の収縮)
解説
✓ 1. 正しい
血管の収縮
カテコールアミンのα受容体(特にα1受容体)は血管平滑筋に広く分布しており、ノルアドレナリンやアドレナリンが結合すると血管平滑筋が収縮して血管が狭小化する。これにより末梢血管抵抗が上昇し、血圧が上昇する。α1受容体はGq蛋白質共役型で、ホスホリパーゼCを活性化してIP3/DAG経路を介して平滑筋収縮を引き起こす。
✗ 2. 誤り
気管支の拡張
気管支の拡張はβ2受容体の刺激による作用であり、α受容体の主な作用ではない。
✗ 3. 誤り
心収縮力の増大
心収縮力の増大(陽性変力作用)はβ1受容体の刺激による作用であり、α受容体ではない。
✗ 4. 誤り
胃腸管平滑筋の収縮
胃腸管平滑筋の収縮は主に副交感神経(アセチルコリン)の作用であり、交感神経α受容体の主な作用ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「α=血管しめる(収縮)」「β1=心臓ドキドキ」「β2=気管支ひろげる」の3点セットで覚える。「α→あ→アナタの血管しめる」と連想する。
  • 関連知識: α1遮断薬(プラゾシンなど)は高血圧治療に用いられる。β1遮断薬(プロプラノロールなど)は狭心症・頻脈に、β2刺激薬(サルブタモールなど)は気管支喘息に用いられる。
  • よくある間違い: 心収縮力増大をα受容体の作用と混同すること。心臓に対する交感神経の促進作用はβ1受容体が担う。
  • 教科書では「h.自律神経系の神経伝達物質と受容体」の範囲に該当する。
比較表
受容体 主な分布 主な作用
α1 血管平滑筋、瞳孔散大筋 血管収縮、散瞳
α2 シナプス前終末 NA放出抑制(自己抑制)
β1 心臓 心拍数増加、心収縮力増大
β2 気管支平滑筋、骨格筋血管 気管支拡張、血管拡張
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題30|カテコールアミンα受容体が関与するのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題30|カテコールアミンα受容体が関与するのはどれか。
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